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一休のひらめき 円山カヲリです。
タイトルをご覧になって、カヲリさん、今回はなぜにラム肉店ブログなんですか??と、びっくりされる方もいらっしゃるかもしれません(^_-)-☆ベジタリアンかと思っていました、ともよく言われますが、お野菜も大好きですが、お肉も大好きです。
何を隠そう(というか常日頃連呼しておりますが)円山はラム肉王国!北海道札幌出身でございます。
当然ですが、実家には、ジンギスカン(ラム肉)を食すためだけの専用の真っ黒な「ジンギスカン鍋」がありましたし、家族全員ジンギスカン好きだったこともあろうかと思われますが、ほぼ週1回ペースでジンギスカンでラム肉を食していたと思います。地元では当たり前にあった松尾ジンギスカン、そうして空知ジンギスカンのたれ、など、こうして文字入力しているだけで幸せな気持ちになります(笑)
また青空と大地のもと「ジンパ(ジンギスカンパーティーの略)」でデートあるいは合コン?というのは、学生時のもう定番中の定番でした。某大学生協には「ジンパセット(生ラム肉、野菜、たれがセット)」というものがあったくらいです。(今もあるのかな?)しかし敷地内のどこでもジンパをしてしまうため、一時期、芝生が焼けて痛む、風紀を乱す、などの理由から、敷地内ジンパはNGになってしまったと伝え聞いていました。名物風景だったので復活したらいいのにね、と思っていたのですが、やはり惜しむ声が多かったのでしょう。大学構内ジンパはエリア限定で復活しているそうです(ちょうど先日、北海道の友人とZOOMで話していて教えてくれました)。
そのようなわけで、北海道は日本の中ではもっとも羊肉(ラムやマトン)と仲良しの食文化が繰り広げられているエリアなのです。
円山が東京に来てから、何が寂しかったといって、今でこそ都内のスーパーではラム肉コーナーが増えましたが、25年程前は、ラム肉コーナーがまったく見かけられなかったこと、ラム肉が食べられなかったことでした。主人も札幌出身のため、これまでも東京でラム肉専門店があるらしい、と聞きつけると行ってはみるのですが、納得して通いつめるまでのお店はこれまで見つけられませんでした。唯一、コロナ禍直前に行った御徒町にある羊香味坊 (ヤンシャンアジボウ)さんは、コンセプトや品揃えが面白くてコロナが明けたらもう一度行ってみようか、と話をしていたところでした。
そのようななか、2022年秋、サロンから歩いて3分とかからない、一休のひらめきが現住所に移転したときからずっと空きビルになっていた矢来町のテナントに【「ラム肉専門店」がオープンします!】との張り紙が張られました。心の中で円山が狂喜乱舞(大げさじゃなく(笑))したのは言うまでもありません。今か今かと待ち望んでいた中、2022年12月12日お昼に【「草原の料理 スヨリト」本日プレオープンしました】との張り紙が張られていました。入口に立っていた店員さんに、「今夜から食べられるのですか?」とうかがいましたら、「はい!いいですよ!お待ちしております!」とお返事をいただきましたので、サロンワーク後、ワクワクしながらすぐにうかがいました。
プレオープンですからね、1階のカウンターに座りましたが、なんとメニューはまだ作られていませんでした(笑)。「何ができるのでしょうか?」と聞いてみますと、ラム串焼きと餃子はできます!とのことで二品をオーダーしました。嬉しいことに餃子は餡を選択できます。現在はラム餃子の餡は「白菜の漬物」「パクチー」「セロリ」「ニラ」の4種から選択ができます。今日まで「白菜の漬物」「パクチー」「セロリ」の3種類をいただきました。いずれもラム肉の臭みが上手に消されて皮ももちもちしていて本当においしい。話はそれますが、円山にとって「草原の料理 スヨリト」さんの餃子がありがたいのは美味しいラム肉餃子であることと同時に、この3品の餃子はなんとニンニクが入っていないこと!なのです。セラピストという仕事柄、翌日がお休みである日以外は、ニンニクが入っている食材はもちろんのこと、いわゆる香草で特に匂いがきつく身体から汗として出た時に香るものは一切食さないと決めてきました。実はネギもお休み前日以外は食べません。自分で作る以外はイタリアンはほとんどがガーリックが入るため、休前日以外は食してきませんでした。そのような理由からも、セラピストとしてのプロ魂(笑)を叶えてくれる「ニンニク無し餃子」は大いにありがたく感謝するばかりなのです。今夜はデートなどで匂いを気にしておきたいという方が餃子ランチを選ぶときは「白菜の漬物」「パクチー」「セロリ」の3品の餡から選んでおけば間違いがありません!
円山、ずうずうしくもカウンター越しに、店名の「スヨリト」って何か意味があるのですか?と、一生懸命料理中の方にうかがうと「スヨリト」は僕の名前です、と店長さんが満面の笑みで教えてくださいました。椅子に腰かけてお仕事をされていたプロデューサーらしき素敵な男性に「私は北海道出身でラム肉には目がないんです。いままで、東京でラム肉のお店で通い詰めたいというところはなかったのですが、唯一、御徒町の羊香味坊 (ヤンシャンアジボウ)さんのコンセプトが面白いし味付けもおいしいと思いました。なので、ここがオープンするという張り紙を見て、いまかいまかと待っていたんです」と伝えましたら「彼(スヨリトさん)は少し前まで羊香味坊 (ヤンシャンアジボウ)さんで腕を振るっていたんですよ!そうして生まれ育ったモンゴル草原で培った、ラム肉のすべてを使ったラム肉の良さをすべて出し尽くした料理を提供したいと独立をしたんですよ。」と教えてくださいました。なんとまぁ、私にとっては、めちゃくちゃラッキーではありませんか(*^^)v
数日後には、ランチメニューのテイクアウトもOKになり(現在は平日のみ4種類でいずれも880円)日々、嬉々としてテイクアウトをさせていただいておりました。サロンのお客様でもグルメでお好きそうな方には、熱心におすすめしちゃっておりました。「歓送迎会で使わせてもらったけど、みんな喜んでくれた!」「旨かったよ」など素敵なフィードバックも多々いただいておりました。そうして月日が経ち、「草原の料理 スヨリト」さんは、たった5か月弱で、あっという間に満員御礼の人気店になっていらっしゃいました。万歳!!!
いつも頂いている880円ランチがこちら♡
そのような中、5月3日の夜、サロンワークを終えて、10時頃、牛込神楽坂駅の方へ向かい京王ストアでお買い物をしてから帰ろうとしました道すがら「草原の料理 スヨリト」さんの前を通りましたら、スヨリトさんが、手を振って招いてくれてお店の入口まで出てきてくださいました。「明日から予約がたくさんあって大変なので、今日は少し早いけれど、今からお店はクローズして晩酌をするんだよ。良かったらマルヤマさんも一緒にどうぞ!」とお誘いをいただきました。わーい!こんな素敵なことがあっていいのかなぁ。嬉しいなぁ。
「プレオープンの初日から来てくれて、いままでで一番来てくれているお客さん、ありがとう!」と乾杯をしてくださいました。
こちらこそ、ありがたくです。料理は抜群に美味しいうえに、スヨリトさんのこの「丸っとした笑顔」にどれほど助けられてきたかしれません。本当に。
とりわけ昨年冬から年初にかけての東京は、空っ風の突風の伴う寒さが厳しい冬だったわけですが、ラム骨を煮出したスープとラム肉の組み合わせは、とにかく身体が温まりました。北海道人にとってジンギスカンがソールフードであるのは、やはりラム肉が体を温める作用があることを身体が知っていて求めているからなんだろうと思います。(羊肉に含まれている「L-カルニチン」、必須アミノ酸のリジン、メチオニンなどによって体内で作られるアミノ酸の一種。体内の新陳代謝を促して冷えを防いでくれる働きがあるといわれていますね。)温活に励む方は、個人的には経験則から、ラム肉に注目してみてもよいと思います。最近だと、ダイエット中はラム肉!という方も多いように拝見していますが、「L-カルニチン」は体内の脂肪をエネルギーに変えて燃焼させるのを助ける作用があるからともいわれていますね。牛肉と比してもコレステロール値も低めで抑えられているし、亜鉛含有量も高いし、いいことづくめです♪
ちなみに、「草原の料理 スヨリト」さんでは、ヨーグルトにつけたラムチョップがありまして、こちらも大変に美味しいのですが、大好きなラム骨スープを祖国ではヨーグルトで割ることもあると教えてくださいました。(マルヤマが、いつもテイクアウトした際にはラム骨スープをミルク割して飲んでいる、とお伝えしたところスヨリトさんがヨーグルト割の情報を教えてくださいました。発酵食使いがうまいのも内モンゴル料理の特徴なのかな、と思いました♡)
この夜、スヨリトさんと、短時間ではあったのですが、なぜこのお店を開いたのか、そうしてこれまでの経緯についてもたくさんお話を聞くことができました。まず店名に「草原の<тал хээр(tal kheer)>」とついているのは、そこにとてもこだわりがあるからなんです。スヨリトさんは内モンゴルの出身で、学校を出た後、16歳から3年半にわたり料理の専門学校に通ったそうです。そのうちの1年間は、【ひたすらひたすらひたすら「羊肉を焼く」】ということを勉強されたそうです。凄い。日本のすし職人さんみたいなイメージでしょうか。また、あとの1年は「新疆ウイグル料理」そうしてあとの1年は「中華料理」を勉強されたそうです。これらのお料理は全てまったく違うものなんだ、そうして僕は「草原の料理(内モンゴルの料理)」と「新疆ウイグル料理」が好きなんだとおっしゃいました。
「マルヤマさん、僕は料理専門学校を出た後、内モンゴルで3つお店を開いたんだ。1店目は22歳のときだったけれど、そんなにすぐにはうまくはいかなかった(笑)ただ3店目はとても繁盛したんだ。そのときは妻もいて、ちょうど日本に来る準備をしていた。それで日本に来てからは、マルヤマさんも行ったことがあると言っていた御徒町にある羊香味坊 (ヤンシャンアジボウ)さんで7年間お世話になった。そうして、大好きな「草原の料理(内モンゴルの料理)」を日本でやりたいとずっと思ってきた夢が、マルヤマさんがプレオープンで来てくれた2022年12月12日、あの日に叶ったんだよ。」「僕が一番大事にしているのは、とにかく良い食材でおいしい料理を出すこと。良くない食材を安く提供することは絶対にしたくない。」
「草原の料理 スヨリト」さんのラム肉は「アイスランド」「ニュージーランド」「オーストラリア」などから仕入れたものを使われているそう。残念ながら日本では内モンゴルから羊肉は輸入することはできないのだそうです。スヨリトさんの国で育った羊肉をスヨリトさんが丁寧に愛を込めてさばいて料理してくださる日がきたらとても素敵なのに、と思うのは円山だけではないはずです。いつか叶う日が来るかしら。なんといっても羊への強いリスペクトがあるからこそ1頭すべて残らず使い尽くして食させていただく、という、ある意味、羊への畏怖の念が、お料理にしっかりと込められているのがわかるから。
スマホ待受のとびっきりかわいい双子のご子息のお写真を見ながらニコニコしているスヨリトさん。「この子達のためにも僕ががんばるんだよ」という覚悟が、たまらなくカッコいいぜ!と、ますますファンになりました。これからもラム肉と祖国内モンゴルへの愛を存分に神楽坂住民に届けてくださいね♪私も日々日々美味しいラム肉を食させていただき、サロンワークにしっかりと励みます。
【草原の料理 スヨリト】
〒162-0805 東京都新宿区矢来町82 ウィルズウェイ神楽坂
ホームページはなさそうなので、食べログさんのリンクです
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13281095/
というわけで、メニューには載っていない、まかない飯を愛を込めてアップしちゃいます。
それではまたお便りします。
一休のひらめき 代表 円山カヲリ拝